2023年06月07日
小学4年の長男が通う米東部メリーランド州ベセスダの現地校で、「インターナショナル・ナイト」というイベントが開かれた。国際機関が集まる首都ワシントンに近い土地柄か、学校には50カ国以上の子どもが通う。それぞれが料理や衣装で自分の国を紹介するのだという。
体育館に各国の保護者がブースを出し、手づくりの料理を無料で振る舞う。スペイン、エチオピア、チリ、中国…。360人分用意した日本の巻きずしはあっという間になくなった。
クライマックスは、民族衣装などを着た子どもたちのパレード。自国の旗を誇らしげに振って歩く子どもに、大人が温かな拍手を送る。サッカー日本代表のユニホームの上に、はっぴを羽織った長男によると、イベントで初めて国籍を知った同級生もいるという。「みんな英語を話しているし、友だちがどこの国から来てるかなんて知らないよ」と気にする様子もない。