ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史 | 生き物 2019年03月15日
貝などの殻の化石から生物の進化や地球の歴史をたどる企画展「カラッから生物史-殻の化石の物語」が、富山市科学博物館で開かれている。県内外で見つかった化石の標本約300点を展示している。5月26日まで。
殻を持った生き物が出現したカンブリア紀から現代までの標本を、化石の時代や種類などに分類してパネル解説とともに紹介。県内で発掘された化石の中には「オオサワノボラ」や「ヤツオタマキビ」といった富山市内の地名に由来するものが並ぶ。
同館職員が発掘したアンモナイトや外国産の三葉虫などの化石も目を引く。新潟大が所蔵する放散虫の拡大模型は県内では初めての展示。海に生息する放散虫は地層の年代や当時の環境を知るのに役立ち、体長0.1ミリ程度の単細胞生物。模型は20センチ程度に拡大して作られている。
市科学博物館学芸課の吉岡翼さんは「化石や生き物、昔のことに興味を持ってほしい」と呼び掛ける。3月16、17の両日には砂の中の貝探しを体験できるイベントも開く。
午前9時~午後5時。入館料は高校生以下無料、大学生以上520円。 (山中正義)