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【長野】デジタル技術を随所に 飯田市美術博物館リニューアル

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 甲信越 | 自然  2019年08月09日

自然展示室に新しく設けられた動物の鳴き声などが聞けるQRコード=飯田市美術博物館で

自然展示室に新しく設けられた動物の鳴き声などが聞けるQRコード=飯田市美術博物館で

 開館30周年を迎え、自然と文化の両展示室を開館以来初めて大幅にリニューアルした飯田市美術博物館(同市追手町)。学芸員のアイデアやデジタル技術を多く取り入れ、これまで以上にわかりやすく楽しめるようになった。リニューアルに伴い初公開の展示も登場。まだまだ知らない伊那谷の魅力を探りに、この夏は家族で美博に出かけよう。

 今回のリニューアルの大きな特徴は、デジタル技術の充実。自然展示室では、イワナが産卵する映像が見られるモニターや、スマートフォンをかざすと動物の鳴き声が聞けるQRコードを設置した。生物担当学芸員の四方圭一郎さん(48)は「音も自然を知る手掛かりです」と呼び掛ける。

 文化展示室でも、遠山郷の霜月祭りなど伊那谷の伝統芸能を映像で見られるモニターなどを設置。人文担当学芸員の織田顕行さん(46)も「映像により理解しやすくなりました」とすすめる。

 両展示室では「トピック展示」のコーナーも新設。年2~4回のミニ企画展を開き、旬な話題や新しい発見をなるべく早く紹介する。自然展示室では「南アルプスと中央アルプスの高山植物」について(12月8日まで)。文化展示室では「飯田城と城下町」について展示し、飯田藩の貴重な藩札コレクションを初公開。織田さんは「偽札も1枚交じっています。探してみてください」と、にやり。10月27日まで。

 他にも自然展示室では、これまでなかった南アルプスの自然に関する展示や、阿南町富草から化石が発見された海棲(かいせい)ほ乳類のパレオパラドキシアの迫力ある全身骨格などを新たに追加。文化展示室では、飯田大火でほとんどが焼失した飯田お練り祭りの本屋台「池田丸」の想像復元や、飯田市ゆかりの偉人コーナーなどを新設した。

 今回のリニューアルでは、限られた時間の中で学芸員が知恵を絞り、市民の要望をすぐに反映できるよう展示替えがしやすい造りを心掛けたという。「市民みんなでつくり、愛着が持てる博物館になれたら」と四方さん。織田さんも「子どもたちのアイデアも取り入れていきたい。リニューアルをきっかけに成長し、地域の魅力を語り合える場にしたい」と意気込んでいる。

 (寺岡葵)

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