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【富山】郷土の博物学者 知ろう 朝日・埋文施設 森群平の活動紹介

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 歴史  2019年09月11日

森群平の名が冠されたエキセチテス・モリグンペイイの標本=朝日町まいぶんKANで

森群平の名が冠されたエキセチテス・モリグンペイイの標本=朝日町まいぶんKANで

 富山、新潟、長野の県境にまたがる恐竜時代(約1億9000万年前)の地層、来馬層群を広く世に知らせるきっかけを作った森群平(1907~90年、写真)の活動を伝える特別展が、朝日町埋蔵文化財保存活用施設まいぶんKANで開かれている。29日まで。

写真

 森は朝日町の旧野中小学校長を務めていた1952(昭和27)年、東京大の小林貞一教授にアンモナイトの標本を送り、同大が大規模な科学調査をするきっかけをつくった。自ら地質学を学ぶとともに、多くの大学の調査に協力した。来馬層群から森が化石を採集した新種のトクサ(シダ植物)は、森の貢献に対する感謝の意味を込め、「エキセチテス・モリグンペイイ」と命名されている。

 特別展では国立科学博物館が所蔵するエキセチテス・モリグンペイイの標本をはじめ、森が採集したアンモナイトや植物の化石、森が採集に使ったハンマー、きれいな字で細かく書き込まれたノート、化石を精密写生した絵などの遺品、自筆の書や当時の新聞などを展示。“郷土の博物学者”の活躍を紹介している。

 毎週火曜休館。入館料は一般200円、高校生以下無料。 (松本芳孝)