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【富山】中島敦 創作活動の歩み 高志の国文学館 代表作草稿など展示

ジャンル・エリア : イベント | 富山 | 展示 | 文化 | 歴史  2020年01月20日

愛用していた机など中島敦ゆかりの品々が並ぶ会場=富山市舟橋南町の高志の国文学館で

愛用していた机など中島敦ゆかりの品々が並ぶ会場=富山市舟橋南町の高志の国文学館で

 「山月記」で知られる作家・中島敦の生誕110年を記念する企画展が19日、高志の国文学館(富山市舟橋南町)で始まった。3月16日まで。

 代表作「弟子」「名人伝」の草稿をはじめ、愛用していた机を展示し、創作活動の歩みを振り返る。文壇デビュー前の教師時代に作成したテスト問題や、海外赴任時に子どもに宛てたはがきなど、横顔にも触れることができる。資料は神奈川県立神奈川近代文学館が所蔵しており、地方での展示は今回が初。

 19日に高志の国文学館であった開会式では、中島の次男格(のぼる)さん(79)=さいたま市=が出席。格さんは今でも熱狂的な読者がいることを挙げ、「この展示会をきっかけに、さらに多くの人に知られることになればうれしい」と話した。

 来月8日には、芥川賞作家の池沢夏樹さんを招いて、「世界文学としての中島敦」をテーマにトークイベントを開く。定員は先着順で72人。申し込みは同館=電076(431)5492=まで。 

 (山岸弓華)