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【石川】工芸の魅力 見て感じて 生活に役立つ作品紹介 金沢 麻ひもを組んだ花器など

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川  2020年06月12日

麻ひもの花器「空木(うつろぎ)」などが並ぶ会場=金沢市兼六町の県立伝統産業工芸館で

麻ひもの花器「空木(うつろぎ)」などが並ぶ会場=金沢市兼六町の県立伝統産業工芸館で

 県デザインセンターが選定した生活に役立つ工芸品の企画展「きもちとかたち」が、金沢市兼六町の県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)1階で開かれている。7月13日まで。

 同センターは毎年、伝統を受け継ぎながら現代の需要に見合った工芸品を選び、販路開拓を図っている。

 会場に並ぶ花器「空木(うつろぎ)」は、麻ひもで組まれた網目に穴の開いたガラス玉を入れ、草花を挿して楽しむ。「襟巻工場(えりまきこうば)」の屋号で活動する金沢市の染織作家、安井未星(みほし)さんが仕上げた。これまで手掛けてきた襟巻きとは別に、夏に楽しむ繊維製品を作ろうと発案した。

 輪島市を拠点に漆器を制作する諸石健太郎さん、優子さん夫妻の皿「MINAMO」は、風や光の当たり方でさまざまに変化するさざ波をイメージして作られた。航空機部品などを造るイナバエンジニア(白山市)が開発したアウトドア用のアルミ製折り畳み軽量ハンガーや蚊取り線香ホルダーもある。企画展全体で18業者、152種類の製品を紹介。一部は販売もしている。

 工芸館の企画・広報担当弓場(ゆば)麻衣さんは「多くの業者が、従来の工芸品とは一歩違う形で開発を試行錯誤している」と話した。入場無料。18日のみ休館。

 (阿部竹虎)