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【愛知】戦時の雰囲気を報道写真で 蒲郡市博物館

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 文化 | 歴史  2020年06月16日

戦時中に発行された「同盟写真特報」が並ぶ会場=蒲郡市博物館で

戦時中に発行された「同盟写真特報」が並ぶ会場=蒲郡市博物館で

 戦時中に同盟通信社(共同通信と時事通信の前身)が発行した写真ニュース紙「同盟写真特報」114点を紹介する企画展が蒲郡市博物館で開かれている。一昨年に市内で発見され同館が収蔵した歴史資料で、これほどの量がまとまって残されている例は珍しい。「大東亜共栄圏」の宣伝や戦意高揚を狙った内容で、当時の世相をうかがわせる。7月12日まで。

 「国策通信社」だった同盟通信社は1936年に発足。日本軍が侵攻したアジア各地に拠点を置き、従軍取材や諜報(ちょうほう)活動にも従事していた。

 同盟写真特報は写真を主体にした1枚もので、大きさはA3判くらい。ほぼ日刊で約10万部を作製し、全国の役場や工場、学校などに配布された。掲示が終わると廃棄されることが多かったうえ、同盟通信社も終戦直後に連合軍から戦争加担の責任を追及されることを恐れてほとんどの資料を焼却したため、現物は貴重という。

 市博物館が所蔵するのは43年1~9月に発行された248点。2018年に市民から「倉庫を整理していたら出てきた」と連絡があり、寄贈された。今回は戦後75年の節目に合わせ、会場に展示できる枚数を選んで初公開することにした。

 日本軍の戦況や訓練風景を伝えるほか、中国、ビルマ(現ミャンマー)、インドなど各地の有力者や現地民との融和姿勢をアピールする内容も多い。

 学芸員の平野仁也さん(41)は「戦時プロパガンダ的なものが多く、現代の視点からは『どうなのか』と思う点もあるが、考えさせられる内容。当時の雰囲気を感じ取ってほしい」と話している。月曜と16日は休館。

 (木下大資)

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