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【石川】メロンパン 工芸と共演 器に飾るとアイスのよう?

ジャンル・エリア : グルメ | 工芸品 | 石川  2020年06月16日

真ちゅう製の器にのせたメロンパンをPRする若井夏輝さん(右)と荒谷崇志さん=金沢市寺町で

真ちゅう製の器にのせたメロンパンをPRする若井夏輝さん(右)と荒谷崇志さん=金沢市寺町で

寺町・坂の上ベーカリー 作家・西川さん協力

 金沢市寺町のパン店「坂の上ベーカリー」は、市内の工芸作家が作った金属の器をヒントに、新作のメロンパンを発売した。直径6センチと小ぶりで、器にのせるとアイスクリームのようにパンの膨らみが顔を出す。店主の若井夏輝さん(27)は「金属の風合いとパンの調和やかわいらしさを見てもらえれば」と話す。(小坂亮太)

 メロンパン(税込み180円)は高さ5センチで、外はさくさく、中はもっちり。生地にはカルピスの原液を練り込んで甘味を出し、低温で十分以上じっくりと焼くことで2つの異なる食感を生み出している。

 器を作ったのは、市内で金工作家として活動する西川美穂さん(40)。真ちゅう製で「何を入れようかわくわくするような形に」と考えた作品という。西川さんの母美江子さん(65)がベーカリーに来店した縁で、若井さんが西川さんの工房を訪問。器に魅力を感じ、器に合うパンをと考案した。

 器は販売しないが、店頭でメロンパンを並べる際に使われる。西川さんは「この器がパンに使われるとは想像していなかった。自分自身も発想に刺激を受け、新たなステップに進めそう」と喜ぶ。若井さんは「器とセットで1つの作品という思い。サイズも食べやすく、子どもや女性に喜んでもらえるのでは」と話している。

 坂の上ベーカリーは3月末に開店したばかり。若井さんとシェフの荒谷(あらたに)崇志さん(31)が営む。パンとともに県内の工芸作家の作品も紹介していきたいという。営業時間は午前7時~午後1時半。水、木曜定休。(問)同店080(4255)1595