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【石川】縁起酔い 竜の九谷焼ボトル 能美・宮本酒造店 丸いも焼酎限定商品

ジャンル・エリア : グルメ | 工芸品 | 特産 | 石川  2023年11月28日

竜の赤絵を描いた干支ボトルを手にする福島礼子さん(左)と後藤由梨社長=能美市宮竹町で

竜の赤絵を描いた干支ボトルを手にする福島礼子さん(左)と後藤由梨社長=能美市宮竹町で

地元作家「赤絵細描」で描く

 能美市宮竹町の宮本酒造店は、市特産の加賀丸いもで造った焼酎「のみよし」を九谷焼のボトルに詰めた新商品を販売する。ボトルには、地元の九谷焼作家の福島礼子さんが来年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなんで竜を描いた。縁起物にあやかり、おめでたい新年になればとの願いが込められている。受注生産で、年内いっぱい予約を受け付けている。(平野誠也)

 同社が2009年の干支「丑(うし)」から毎年続けている「干支ボトル」の新作。十二支が一巡し、2巡目に入った21年の丑からは、福島武山工房(同市佐野町)の福島さんが絵付けを担当している。

 極細の赤い線で緻密な文様や絵を描く伝統技法「赤絵細描」を受け継ぐ福島さんは、ボトルの二つの側面に竜と、竜をかたどった宝船を描いた。竜は金を施した宝珠を手にし、宝船には米俵や金の小判などが積まれている。福島さんは「おめでたく華やかな雰囲気にした」と話す。ボトルは窯元「九谷百万石」(同市泉台町)が製造した。

 通常タイプの瓶詰ののみよしは、多くが土産品として購入される。今年は生産量をコロナ禍前の水準にほぼ戻し、観光客の増加に伴って需要も持ち直しつつあるという。後藤由梨社長は「辰年は景気が良くなると言われる。そうなればと願っている」と話した。

 720ミリリットル入り、1万2100円(税込み)。(問)宮本酒造店0761(51)3333