ジャンル・エリア ： グルメ | 果物 | 特産 | 石川　 2021年01月26日

県産のブランド果実を使って開発されたジャム＝金沢市の中日新聞北陸本社で

サラウンディング 香りにこだわり、１日発売

　県産のブランド果実で作った高級ジャムが２月１日、金沢市昭和町のＡＮＡクラウンプラザホテル金沢で発売される。ブドウ「ルビーロマン」、リンゴ「秋星」、ナシ「加賀しずく」を使った３種類。消臭関連機器を企画販売する「サラウンディング」（金沢市）が香りと味にこだわって商品化した。　（戎野文菜）

　口に入れると、果実の甘みと香りがふわっと広がり、果肉の食感も楽しめる。ルビーロマンのみずみずしさ、秋星のしゃきしゃき感、加賀しずくのさっぱりした味が残るよう仕上げた。

　サラウンディングの宮岸信夫社長が最も大事にするのは香り。「いくら味が良くても香りがないと人はおいしいと思わない。良い香料は味までおいしくし、全体を格上げする」と語る。

　サラウンディングは６年ほど前、ルビーロマンをイメージした食用香料を発売。「ルビーロマンの皮と実の間にある不思議な香りを再現した」。これを使ったルビーロマンのピューレは、有名菓子店やホテルで重宝されている。

　今回は新たに、秋星と加賀しずくの香りも食用香料で再現。ＡＮＡクラウンプラザホテル金沢の関屋晴之シェフ監修のもと、２年かけて商品化にこぎ着けた。原料には規格外の県産ブドウ、リンゴ、ナシを活用し、金沢市内の菓子材料製造会社で作っている。

　宮岸社長は２５日、金沢市駅西本町の中日新聞北陸本社を訪れ、新しいジャムをＰＲ。「プレゼントやお土産として買ってもらい、県産果実を全国に発信できれば」と話した。

　ジャムは、ルビーロマンが税抜き２４００円、秋星と加賀しずくが１６００円（各１６０グラム入り）。３個セット（各１００グラム入り）は３７００円。