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【静岡】25日から「みほとけのキセキ展」 浜松市美術館で設営始まる

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 芸術 | 静岡  2021年03月22日

千手観音立像などが展示され準備作業が進む会場=浜松市中区の市美術館で

千手観音立像などが展示され準備作業が進む会場=浜松市中区の市美術館で

 浜松市中区の浜松市美術館で25日に開幕する仏像の企画展「みほとけのキセキ 遠州・三河の寺宝展」(中日新聞東海本社など主催)に向けた会場設営が21日、同館で始まった。企画展では、方広寺(同市北区)の文殊菩薩(もんじゅぼさつ)座像や、普門寺(愛知県豊橋市)の多聞天立像(たもんてんりゅうぞう)など重要文化財10体を含む浜松周辺の仏像や文化財約50点を紹介する。 (篠塚辰徳)

 この日は、同市北区三ケ日町の摩訶耶寺(まかやじ)が所蔵する平安時代中期の千手観音立像(国指定重要文化財)などを設置。87年ぶりの修復作業を終え、和紙で丁寧にくるまれた千手観音立像は、専門業者らが慎重に同館1階の展示スペースに展示した。ガラス張りでない露出展示の予定で、360度から鑑賞できるようにする。

 展示全体を監修する仏像が専門の成城大文芸学部の岩佐光晴教授は「いずれの仏像も、対面すると何か訴えるものがある。さまざまな角度から鑑賞して、像の迫力や重量感などを感じてほしい」と語る。

 同展は4月25日まで。月曜休館。当日券は一般1200円、大学、高校、専門生は800円、小中学生無料。70歳以上は600円。前売り券は3月24日まで、中日新聞販売店、チケットぴあ、ファミリーマートで販売する。(問)浜松市美術館=053(454)6801