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【富山】武田家住宅 まるで本物 建築様式 忠実に再現

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 文化 | 歴史  2021年05月17日

展示された武田家住宅の模型=高岡市太田の武田家住宅で

展示された武田家住宅の模型=高岡市太田の武田家住宅で

精巧模型 常設展示に

 高岡市太田にある重要文化財(重文)「武田家住宅」を再現した精巧な模型が、同住宅にお目見えした。豪農の農家建築の構造など細部まで作り込まれ、住宅の造りや歴史に関心を持ってもらえるように常設展示している。 (武田寛史)

 模型は、模型作家の鈴木伸克さん(73)=滋賀県=が半年間かけて仕上げた。鈴木さんの次女が同市美術館に学芸員として勤務した縁から模型の題材に選んだ。

 模型の大きさは縦60センチ、横35センチ、高さ15センチ。木やプラスチック、石などを使った。かや葺(ぶ)きや、こけら葺き、桟瓦を組み合わせた屋根、内部の梁(はり)、大八車の車輪なども精緻に表現している。

 武田家は、戦国武将の武田信玄の弟の逍遥軒(しょうようけん)信綱の子孫と伝えられている。建物は1971(昭和46)年に重文に指定され、89年に市に寄贈された。

 市文化財保護活用課の担当者は「建築様式が忠実に再現されており、屋根の上など見えない所の構造もよく分かる」と話す。

 開館時間は午前9時~午後4時半。火曜休館。観覧料は一般300円。中学生以下は無料。