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【長野】縄文からの春日地区紹介 阿智、土器や文書など展示

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 甲信越  2021年10月28日

伝統行事で使われる道具などが並ぶ会場=阿智村で

伝統行事で使われる道具などが並ぶ会場=阿智村で

 阿智村は、村内の春日地区の歴史や文化を紹介する「春日展」を、同村智里の東山道・園原ビジターセンターはゝき木館で開いている。歴史や伝統行事など、地区の特色を多角的に捉えた内容で、地区外の人も楽しめそう。来年1月10日まで。

 春日地区では縄文-古墳時代の遺跡が15あり、土器片や住居跡が見つかっている。展示会場には飲食物を盛った「つき」、煮炊きなどに使われた「かめ形土器」など土器を並べた。

 地区が上中関村と中関村に分かれていた時代(1875年以前)の絵地図も展示。村境に木槌沢があり、水の利用を巡り争った様子が分かる「水論裁許状」などの文書を展示している。

 地区内に残る、赤穂浪士の討ち入りをテーマにした「中関元禄義士踊り」、長さ10メートル以上の数珠を回す「チャンキラ講」といった行事や芸能については、開催時に使う道具を添えてパネルで解説している。

 スタッフの北林夏布さん(34)は「春日地区では何千年も前から人の営みがあり、歴史もしっかりとある。日々の暮らしが地域の歴史になっていると知ってもらえれば」と話している。

 同展は、2018年から村内各地の魅力を紹介している「地域探訪シリーズ」の一環。これまでに智里西地区、智里東地区、伍和地区を取り上げた。次回は駒場地区を予定している。

 無料。火曜休館。(問)同館=0265(44)2011