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【三重】弥生土器や銅銭を展示 松阪・神戸遺跡の出土品

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化 | 歴史  2023年03月30日

出土した弥生土器が並ぶ企画展=松阪市外五曲町の市文化財センターで

出土した弥生土器が並ぶ企画展=松阪市外五曲町の市文化財センターで

 松阪市下村町周辺の神戸遺跡の発掘調査で見つかった出土品が、同市外五曲町の市文化財センター「はにわ館」のロビーで展示されている。6月4日まで。入場無料。

 発掘調査は遺跡がある下村町内の宅地開発工事に伴い、2月9日~今月18日にあった。会場には、266平方メートルの範囲から出土した弥生土器や、鎌倉時代に中国から渡来したとみられる銅銭の計16点が並ぶ。つぼや高坏(たかつき)など日常生活で使われていた土器が中心という。

 調査地からは集落を囲むように掘られた幅2メートル、深さ1.6メートルの溝も見つかった。発掘調査の様子を紹介した写真パネルや、ドローンで撮影した映像の放映もある。

 センターの福田哲也学芸員によると、出土品の特徴から、神戸遺跡の環濠(かんごう)集落が営まれたのは約1700年前の弥生時代後期とみられる。福田さんは「出土品は水田のすぐ下に眠っていた。現物を詳しく見てほしい」と話した。

 センターは月曜休館。5月1日は開館する。(問)松阪市文化財センター=0598(26)7330

 (谷口武)