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【岐阜】店舗型ふるさと納税 きょうから飛騨市開始

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 岐阜 | 特産  2022年09月01日

「店舗型ふるさと納税」で受け取れる返礼品「飛騨のリンゴジュースと選べる野菜セット」などを紹介する、牧ケ野さん(右)ら=飛騨市古川町の「飛騨産直市 そやな」で

「店舗型ふるさと納税」で受け取れる返礼品「飛騨のリンゴジュースと選べる野菜セット」などを紹介する、牧ケ野さん(右)ら=飛騨市古川町の「飛騨産直市 そやな」で

 飛騨市は、市内の店舗で商品を購入する際に、スマートフォンなどでふるさと納税の寄付を行い、返礼品としてその場で商品を受け取れるシステムを、1日から開始する。寄付額が多ければ、翌年度の納税額から控除される額などが増え、利用者にとってお得になる仕組み。市によると、東海3県での導入は初めてだという。(島崎諭生)

 ふるさと納税は通常、インターネット上などで行うが、返礼品の実物を見られず、届くのにも時間がかかるなどの不便さがあった。同市は、福岡県久留米市の企画事務所「サンカクキカク」と契約。同市古川町で地元産野菜などを販売する「飛騨産直市 そやな」が、1店舗目の導入施設となった。

 同施設内に掲示されたQRコードをスマートフォンなどで読み込み、5000円分のふるさと納税の寄付をすると、その場で返礼品として、1500円相当の「飛騨のリンゴジュースと選べる野菜セット」を受け取れる。野菜セット(700円相当)の内容は、市場内で利用者が選ぶことができる。

 寄付金の2000円を超える部分については、翌年度に所得税の還付や住民税の控除が受けられるため、2セット以上申し込めば、実質の負担額を超える価値の商品を、その場で受け取れる。2セットを申し込んだ場合、実質負担額2000円で、3000円相当の商品を受け取れる計算だ。市は今後、市内の旅館や他の店舗などでも、導入施設を増やしていく計画だ。

 「飛騨産直市 そやな」の“トマト店長”として知られる牧ケ野芳男さん(54)は「この仕組みをきっかけに、たくさんの人に立ち寄ってもらって、飛騨産の野菜のおいしさを知ってもらいたい。ふるさと納税を通じて、飛騨の魅力をより伝えられるのではないか」と期待している。