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【愛知】旅情誘う全国の風景画ずらり 高浜市かわら美術館で収蔵品展

ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 芸術  2023年01月19日

おまんと祭の油彩画などを紹介する竹下さん=高浜市青木町の市かわら美術館で

おまんと祭の油彩画などを紹介する竹下さん=高浜市青木町の市かわら美術館で

 高浜市かわら美術館(青木町)で、旅情を誘う風景画などを集めた収蔵品展「ゴートゥトラベル-芸術家たちの旅」が開かれている。2月26日まで。

 コロナ禍で旅行をする機会が減る中、大正-昭和の風景画などを通じて旅の気分を楽しんでもらおうと、16人の35点を展示。それぞれ高浜からの直線距離を併記している。

 関東大震災で家や版木などを焼失し、全国を写生旅行した川瀬巴水(はすい)(1883~1957年)の木版画シリーズ「旅みやげ第三集」の8点は、岐阜県の木曽川を行く帆かけ舟、広島県の宮島の夜景などを色鮮やかに表現。関野準一郎(14~88年)がペルー、ロシア、中国などの風景を描いた版画12点も並ぶ。西尾市出身の斎藤吾朗さんが高浜の「おまんと祭」を描いた油彩画は、馬に飛び付く男衆の熱気を赤色を基調に伝えている。

 学芸員の竹下和貴子さん(25)は「土地それぞれの自然や生活感を作家がどうとらえたのか、作品を通じて考えていただき、いつか訪れるきっかけにもなれば」と話している。

 (西山和宏)