ジャンル・エリア : イベント | 神社・仏閣 | 近畿 2023年02月24日
竜王町小口の竜王観音禅寺で23日、聖徳太子が彫ったと伝わる秘仏本尊の特別大開帳法要があった。
東近江地域2市2町で展開する、太子の没後1400年に合わせた事業の一環。雨が断続的に降り、ほら貝の音色が響く中、近くの真気神社から寺まで太子ゆかりの社寺の関係者らがお練り。境内では多くの参拝者や地元の人らが出迎えた。
本堂の厨子(ずし)の扉が開くと、太子が28歳の時、ノミを入れるたび3度礼拝して彫ったとされる秘仏本尊の十一面観音像が現れた。ろうそくの火などで照らされ黄金色に輝く秘仏を前に、吉田叡禮(えいれい)住職(53)らが読経。焼香する参拝客の長い列ができた。
吉田住職は「地元をはじめ皆さんのお支えのおかげ。今後ともお力添えを」とあいさつ。西田秀治町長は「太子の功績に光を当て、皆でコロナ禍を乗り越える機会にしたい」と祝辞を述べた。石山寺の鷲尾龍華座主も駆け付けた。
特別大開帳は3月26日まで。午後6~9時まで境内や周辺をライトアップする。秘仏拝観志納金500円。
(松瀬晴行)