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【滋賀】秘仏「千手観音」50年ぶり開帳 東近江・瓦屋禅寺

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 神社・仏閣 | 近畿  2023年10月02日

50年ぶりにご開帳された秘仏「十一面千手千眼観世音菩薩」(寺の許可を得て撮影)

50年ぶりにご開帳された秘仏「十一面千手千眼観世音菩薩」(寺の許可を得て撮影)

 聖徳太子の創建伝承が残る東近江市の古寺・瓦屋禅寺で1日、秘仏の本尊「十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」の特別大開帳が始まった。12月3日まで。

 本尊は高さ約160センチの立像で、寺では聖徳太子がおので一刀して彫ったと伝わる。1921年に国宝指定され、50年に文化財保護法が制定されたことで国重要文化財に指定された。

 本尊の開帳は73年以来、50年ぶり。今回は、聖徳太子の没後1400年にあたる2022年から翌23年にかけて、市内や近隣市町で記念事業が開催されている期間に合わせた。ご開帳に向け、21年度には本尊と本堂を修理し、22年度は他の仏像も修理した。

 1日には寺で記念法要が営まれ、近隣の社寺や臨済宗寺院の僧侶のほか、檀家(だんか)や関係者らが参加。藤沢弘昭住職(40)が開帳して五体投地で祈りをささげた後、僧侶らはお経を唱えた。藤沢住職は「次のご開帳や聖徳太子の御遠忌に向け、瓦屋禅寺が後世にしっかり残るように、との思いに尽きる」と話した。

 拝観時間は午前8時~午後4時。入山料は800円。

 (名倉航平)

記念法要でお経を唱える僧侶たち=いずれも東近江市建部瓦屋寺町の瓦屋禅寺で

記念法要でお経を唱える僧侶たち=いずれも東近江市建部瓦屋寺町の瓦屋禅寺で