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【愛知】明治から大正期、色合い独特な世界の陶磁器 瀬戸市美術館で企画展

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 愛知 | 芸術  2023年05月17日

海外から収集された花瓶や皿などが並ぶ展示=瀬戸市美術館で

海外から収集された花瓶や皿などが並ぶ展示=瀬戸市美術館で

 明治から大正にかけて集められた世界各国の陶磁器が並ぶ企画展示「収集された海外の陶磁器」が、瀬戸市美術館で開かれている。当時の日本が、世界の陶磁器技術の実態を知ることによって何を目指していたのかを明らかにするのが目的だ。28日まで。

 陶磁器は11カ国の計56点。国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)中部センター(名古屋市守山区)が県陶磁美術館に寄託している陶磁器の一部と、瀬戸市の所蔵品を展示している。2012年までは産総研中部センターの瀬戸サイトが市内にあった。

 中国の景徳鎮で清朝末期から中華民国時代に作られたとされる赤い釉薬(ゆうやく)で焼いた瓶、帆船が描かれたオランダ産の染付の花瓶など各国の文化が垣間見える。玉虫色の光沢が目を引くハンガリーのエオシン釉花瓶など独特な色合いの品も。

 市内の女性(77)は「どことなく日本の影響が感じられる柄もある。相互作用していたのかなどと想像すると楽しい」と見入っていた。一般500円、高校・大学生300円。中学生以下、65歳以上など無料。 (加藤慎也)