ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 文化 | 歴史 | 芸術 2023年05月18日
世界的な板画家・棟方志功(1903~75年)の作品を集めた愛染苑(えん)(南砺市福光)の企画展「此道頌展(このみちしょうてん)」が開かれている。6月26日まで。
愛染苑では、毎年4回の企画展を開き、棟方の作品の魅力を伝えている。今回は、民芸運動を主導した陶芸家、河井寛次郎(1890~1966年)や文豪の武者小路実篤(1885~1976年)といった棟方に影響を与えた人物とのゆかりがある作品など43点を展示している。
六曲一双のびょうぶの大作「火の願ひ板画柵」では、河井寛次郎の数々の詩にかっぱやコイ、トラなどの棟方が手がけた挿絵が添えられている。1951年の作品「武者小路実篤の詩の柵」では、武者小路実篤の名言「この道より我を生かす道なし この道を歩く」と、仏様が描かれている。
担当者は「棟方は著名な文化人をはじめ、多くの人に支えられて創作活動をしてきた。いろいろな方とのつながりを感じてほしい」と来場を呼びかけている。
入館料は一般310円、高校・大学生210円、中学生以下無料。火曜休み。(広田和也)