ジャンル・エリア ： 果物 | 特産 | 福井　 2023年08月28日

鮮やかな赤紫に色付き、永野さんに１房ずつ収穫される「若狭ふじ」＝高浜町鎌倉の永野農園で

　高浜町鎌倉の永野農園でハウス栽培の特産ブドウ「若狭ふじ」が色付き、収穫期を迎えている。

　種なし品種の紅富士を改良したブドウで、大粒で皮が薄く、実離れもよいので食べやすい。果汁が多く、豊かな甘みと香り、すっきりした後味が特長。

　ハウス５棟で約１１０本を栽培。梅雨の長雨や猛暑という極端な天候が続き、温度や水分の管理には例年以上に苦労したが、病気の被害などもほぼなく順調に生育。９月中旬までに昨年より多い２トン超の収穫を見込む。

　収穫は、房から粒が取れやすいため慎重さが必要。ハサミで収穫した後は房を持ったまま移動し、箱詰めしている。同農園を営む永野和夫さん（４６）は「収穫に手間が掛かるが、果汁たっぷりで香りも高い。ぜひ味わってみて」と話していた。

　１房が入った箱売りは要予約で同農園か同町宮崎の食材直売所「高浜市場きなーれ」で、粒入りカップは地元のスーパーで販売している。　　（山田陽）