ジャンル・エリア : グルメ | 文化 | 石川 | 神社・仏閣 2023年10月16日
あぶった餅を食べ、無病息災を願う「あぶりもち神事」が15日、金沢市野町の神明宮で始まった。「ほおばれば、一年の厄よけ」とも呼ばれ、地域に親しまれる伝統の祭礼。大勢が訪れ、餅を買い求めた。17日まで。
加賀藩二代藩主の前田利長が奨励したとされ、300年以上続く。餅は、おはらい用具の「御幣」に見立て薄く四角に切り、五つずつ串に刺してある。
新型コロナウイルス感染拡大後は境内で餅を食べることを控えてもらっていたが、今回から解禁。境内にテントや椅子を用意し、その場で食べることができる。加藤明代禰宜(あきしろねぎ)は「人間の幸せの根底は健康だと思う。これまでの健康の感謝やこれからの健康を願ってもらえれば」と話した。(郷司駿成)