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【福井】能舞台に響くコカリナの音 朝倉氏遺跡博物館でアンサンブル木音

ジャンル・エリア : イベント | 歴史 | 福井  2024年01月29日

能舞台で美しい音色を響かせるコカリナアンサンブル木音のメンバー=福井市の一乗谷朝倉氏遺跡博物館で

能舞台で美しい音色を響かせるコカリナアンサンブル木音のメンバー=福井市の一乗谷朝倉氏遺跡博物館で

 福井市の一乗谷朝倉氏遺跡博物館に設置されたばかりの能舞台で27日、コカリナの演奏が披露された。22日の設置後、初めてとなる公演で、観覧者らはうっとりとしながら、館に響く音色を楽しんだ。

 能舞台は、朝倉館原寸再現室の中庭に仮設された。後に将軍となる足利義昭をもてなした御成(おなり)の儀式では朝倉氏の家臣が能を披露したとされる。6月16日までの設置予定で、琴やバリ舞踊など、8団体による計17公演が予定されている。

 この日は「コカリナアンサンブル木音(かのん)」の8人が登場。サクラの木でできた笛コカリナを使い「あの素晴しい愛をもう一度」や「川の流れのように」といったヒットソングや、アニメ映画の主題歌などを演奏。バイオリニストの葉加瀬太郎さんが作曲し、北陸新幹線福井駅の発車メロディーとしても使用予定の「悠久の一乗谷」も披露した。

 木音の山腰喜勇(きゆう)さんは「観覧している方がじっくり聴いてくれてうれしかった。6月まで公演が続くので、季節に合わせた曲を演奏したい」と笑顔で話した。

 同館学芸員の宮永一美さんは「戦国時代の正式なおもてなしの部屋を再現している。足利義昭や朝倉義景と同じ目線で、当時の空間を体感しながら公演を楽しんでほしい」と話した。 (犬塚康太郎)