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【石川】【迎える まち・ひと・新幹線】地域マップ手に 白山・出城来て

ジャンル・エリア : まちおこし | 石川 | 神社・仏閣 | 鉄道  2024年03月11日

完成した出城ふるさとジオマップを紹介する古川博人さん(右)と米永真弓さん=白山市成町で

完成した出城ふるさとジオマップを紹介する古川博人さん(右)と米永真弓さん=白山市成町で

「西松任駅」機に作成 周辺魅力発信へ

 北陸新幹線敦賀延伸と同時に松任-加賀笠間駅間に「西松任駅」が新設されるのを機に、白山市出城地域の住民らが地域のガイドマップを作った。伝統と自然に恵まれ、長い間育まれてきた同駅周辺地域の魅力を市内外に発信する。(安里秀太郎)

 ガイドマップは「出城ふるさとジオマップ」と題して、市民団体「出城郷土学びの会」が手がけた。古くからある寺社や石碑、街道など約20カ所を紹介する。昨年5月に世界認定された「白山手取川ジオパーク」の地域内にあり、平安時代から続く安田春日神社、明治から昭和にかけて宗教思想の普及に努めた高僧・暁烏敏(あけがらすはや)が生誕した明達寺など、地域の歴史や特徴を盛り込んだ。

 出城公民館の職員らが2020年に作成した「ウォーキングマップ」を原型に、会の活動を生かして新たな要素を盛り込んだ。作成に当たり、会のメンバー10人が22年9~11月、地域内を散策。寺院や神社の関係者から言い伝えを聞いたり、景色を楽しめるスポットを探したりして、マップに盛り込む素材を集めた。

 出城公民館で13日にある出城郷土学びの会の総会で、完成したマップを会員にお披露目する。マップは開業後の西松任駅や出城公民館などで無料配布する予定だ。米永真弓会長は「地域の子どもたちの歴史教育にも活用できれば」との思いを寄せる。

 市は西松任駅の利用者数を1日1900人と見込んでおり、会事務局の古川博人さん(61)は「県外や市外の人たちはもちろん、新たに西松任駅を利用する市内の人にも、マップを通じて出城の魅力や面白さを知ってほしい」と期待している。