シリーズ・100名山を歩く!「恵那山」
2013年4月26日
恵那山(標高2191m)といえば、名古屋で育った自分には身近な山のひとつです。付近にはキャンプ場や公園があり、宿場町、温泉などの観光地も多いところです。
しかし、これまで登ったことがない・・・!
近いからいつでもいける・・・ アプローチが悪い、行程が長い、眺望がよくない・・・ などのイメージが強く、正直、敬遠してきました。が、かの日本アルプルの父・ウエストンも登った山、そしてなんといっても100名山です。
まだ雪の残るこの時期、思い切って登ってみることにしました。
駐車場からしばらく舗装路を歩き、古いトンネルをくぐると登山口です。
丸太の橋で沢を渡るとしばらく急な登りが続きます。
誰かがつけたのでしょうか・・・現在地の目印の標識があります。
標高を1700m超えたあたりから雪が多くなります。
そして、尾根筋に入ると眺望がバッと広がります。御嶽、乗鞍が間近に見えます。
東に南アルプスが広がります。右から、聖岳、赤石岳、荒川岳、塩見岳、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳・・・名峰がずらりと並び感動です!
山頂まで雪を踏みしめながら急坂を歩いていきます。
山頂です。誰もいませんでした。
山頂に展望台があります。このあたりは新緑の頃にはほとんど眺望がないでしょうね。
恵那山の最高地点は実は山頂の標識のある場所ではありません。山頂から少し北西に歩くと小さな祠があり、このあたりが最高地点(2191m)となるようです。
この日はとにかく天気に恵まれました。眺望が悪いと思っていた恵那山でしたが、南アルプス、御嶽、北アルプス、飯田の街並・・・素晴らしい景色を堪能できました。
その後、下山。陽も傾きかけた午後、雪と影のコントラストが綺麗です。正面は中央アルプスです。この場所からは日本アルプスが大パノラマとなります。
結局、この日は他の登山者に会うことなく下山しました。
恵那山・・・深田久弥氏は「忘れられた山」と書いてましたが、「静かなる名峰」ですね!
取材日:2013年4月25日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。