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ワシントン 軍人への敬意は永遠

2018年09月03日

 米国で生活していると、軍人に特別な敬意が払われているのを実感する。先日、メジャーリーグを観戦に行った時もそう。試合の合間に、球場に来ていた退役軍人のおじいさんたちの姿がスクリーンに映し出されると、観客たちは感謝の気持ちを込めて温かい拍手を送っていた。

 ワシントン近郊には、戦没軍人らが眠るアーリントン国立墓地があるので、休日に訪ねてみた。40万人を超える人たちが埋葬されている墓地は、緑の芝生が一面に広がり、白い墓石が整然と並ぶ様子が美しい。

 身元不明で戦死した無名戦士の墓では、墓守をする若い衛兵が印象的だった。規則正しい身のこなしで警護を24時間、365日続け、雨風の時も中断しないという。国のために死を受け入れた軍人に対し、終わりのない感謝を示すためだ。

 衛兵が交代する儀式は観光名物になっており、居合わせた約200人で見学した。みな短パン姿など格好はラフなのだが、一様に神妙な表情。聞こえてくるのは鳥のさえずりだけで、外国人の私もどこか厳かな気持ちになってくる。国のために命を落とした人たちを敬う文化の一端に触れた気がした。 (白石亘)

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