ジャンル・エリア : オブジェ | 展示 | 文化 | 福井 | 芸術 2018年09月06日
絵本「わにわに」シリーズの絵で知られるイラストレーター、山口マオさんの原画展が5日、越前市紙の文化博物館で始まった。10月8日まで。
山口さんは、「わにわに」シリーズなど木版画の作品が多く、越前和紙を使っている縁で、同館が特別展を開くことになった。
「わにわに」シリーズをはじめ、山口さんが手掛けた商品パッケージに使用され「マオ猫」と言われる人間のような姿のネコの作品、流木などを使ったオブジェなど48点を展示。山口さんが大学の卒業制作で描いた、犬やネコがたばこを吸い、その下で人間が動物のように歩く、山口さんの世界観の原点に触れられる作品もある。
会場には「わにわに」シリーズの絵本も置かれ、見比べられるなどの趣向を凝らしており、担当の佐藤登美子学芸員は「ベストセラーの絵本の原画を見る貴重な機会。子どもたちにぜひ、来場して楽しんでほしい」と話した。観覧には入館料(大人300円、高校生以下無料)が必要。
博物館がある「越前和紙の里」内では関連イベントも開かれる。22日午前10時~午後4時にパピルス館で、山口さんを講師に招いた木版画教室があり、23日午後1時半~3時に卯立の工芸館で、山口さんの講演会と読み聞かせ会がある。木版画教室は小学4年生以上で定員20人。参加費は1000円。事前の申し込みが必要。
(問)紙の文化博物館=0778(42)0016
(山内道朗)