ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 石川 2022年08月15日
旧石器-昭和 調理法など解説
旧石器時代から昭和までの食文化を紹介する企画展「能美の昔のごはん~太郎くんの自由研究」が、能美市寺井町の能美ふるさとミュージアムで開かれている。9月25日まで。(平野誠也)
小学3年生が夏休みの自由研究で祖父や博物館の学芸員から教わるという設定で、時代ごとに食べ物や調理法、米の作り方などをパネルで解説。市内の遺跡から出土した土器や江戸時代の農具なども展示され、食や農業の変遷をたどることができる。
昭和のコーナーでは、昭和30年ごろの居間を再現。円形のちゃぶ台に郷土料理のなすのオランダ煮、数種類の小魚をまとめて煮たざっこ煮などのサンプルを並べた。飛鳥・奈良・平安時代のコーナーでは、郡家(ぐうけ)(役所)で郡の政務を取り仕切った郡司の料理もサンプル品で再現した。昭和の学校給食の見本や昭和から令和の給食食器もある。
鎌田康平学芸員(33)は「稲作の道具1つにも進化がある。先人の苦労があって現代の私たちにつながっていることを感じてもらえたら」と話す。会場では、来年の加賀立国1200年にちなんだクイズラリーも楽しめる。
観覧無料。開館は午前9時~午後5時(入場は4時半まで)。毎週月曜と第3火曜は休館。
(問)能美ふるさとミュージアム0761(58)5250