カレル橋の彫像
2007年10月22日
プラハ散策を、ヴルタヴァ川にかかるカレル橋からはじめることにしましょう。
この橋はプラハのもつ二つの顔、旧市街スタレー・ムニェストと、プラハ城下に広がる城下町マラー・ストラナを結ぶため、1357年から建築がはじまりました。完成は1406年のことです。
この橋の特徴は、なんといっても橋の欄干にある30におよぶ彫像です。橋がつくられた当初はなんの装飾もなかったのですが、1683年から1714年にかけて次々につくられ、さらに19世紀になってからも彫像が加えられました。
日本にキリスト教をはじめて伝えたことでなじみ深いフランシスコ・ザビエルの彫像(1711年、F.M.ブロッコフ作)もあります。彫像のたもとでは、音楽を演奏する人や似顔絵描きなどがいて、観光客の人気を集めています。
カレル橋には実はモデルがあります。ドイツのレーゲンスブルク、ドナウ川にかかる石橋(シュタイネルネ・ブリュッケ)です。どちらも本当に美しい橋です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
橋を歩く人々の大きさと比較してこの彫像はかなり大きいことがわかります。それと写真の背景の斜面が第1話「プラハへようこそ」で紹介されてた「プラハ市街を一望に見渡す高台にある公園」なのですね。(どんな種類の)樹木(か)が気になりますが、いつかカレル橋に立ってみたいと思いました。
ZERO | 2007年11月30日 17:41
>ZEROさま
彫像は橋に対してバランスのよい大きさです。第1話「プラハへようこそ」の写真は気球から撮ったもので、普通はこの角度では見えません。
増田幸弘 | 2007年11月30日 18:42