グアムに流れる川
2021年7月10日
かつて訪ねた国や都市の旅の思い出には、必ず川の風景が伴います。
ロンドンのテムズやパリのセーヌ、ヨーロッパ大陸の父なるラインと母なるドナウの流れ。シーザーが覚悟を決めて渡ったルビコン、「ローマの休日」で船上パーティーが行なわれたテベレ、若き日の私はボルガ川を下り、すばらしいロシアの文化に魅了されました。この世で一番愛するジンバブエ・ザンベジ川をクルーズしながら拝む夕陽、ナイルの賜物エジプトのアスワンのナイル川で危険を承知で泳いだのも貴重な経験です。そして、グアムを発見したマゼランが出航したサンルカール港ゆかりのグアダルキビール川。NY ではハドソン川よりも「ティファニーで朝食を」で主人公が歌うムーンリバーがお気に入り。このように数え上げれば、キリがありません。
グアム島はビーチリゾートとして人気ですが、実は美しい風景を持つ河川も多数あります。そんなグアムで川を眺めながら、かつての旅を反芻する私です。
☆太平洋戦争記念館のグアムの立体地図。島の北半分は絶壁が続く海岸、平坦な台地が目立ちます。南半分には山脈が連なり、随所に湖や川が見られます
☆グアムの代表的な河川タロフォフォ。滝の観光やジャングルクルーズでも知られています
☆日本統治時代、チャモロの人たちを収容したマネガンキャンプに通じるイリング川（またはジリングと発音）
☆チャランパゴとジョーナの村境に流れる、パゴ湾に注ぐパゴ川
☆イナラハンのアグファヤン川。南の島の植物が生い茂っています
☆自宅からの散歩コースにあるハガニア川。日常的な風景です
- 桃井智子
元ツアーコンダクター。
2009年12月、思いがけずグアムへ移住することに。
以来、島でのスローな生活を楽しみつつ、ときおり、リゾート地ならではのおしゃれなレストランやバーの雰囲気も満喫。自宅ではマクロビオテック料理を作っている。
趣味は料理、ボタニカルアート、ヨーガ、マラソン、絵画鑑賞。
アクティブシニアをターゲットに、「スロートラベル」がコンセプトのコンドミニアムを開くのが夢。
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