「茅の輪くぐり」と「中おち丼」
2021年6月30日
京都からこんにちは。賀茂ナス子です。
今年もあっという間に1年の半分が過ぎようとしています。
まだまだ油断のできない世の中ですが、元気に乗り切りたいものですね。
この半年の無事に感謝し、残りの半年も無事に過ごせるように願う厄払い儀式「夏越の祓(なごしのはらえ)」。
茅(ちがや)という草で編んだ「茅の輪(ちのわ)」をくぐることから、「茅の輪くぐり」ともよばれています。
例年6月30日ごろに行われますが、コロナ禍の昨年と今年は早い時期から各所で茅の輪を見かけるようになりました。
平安神宮の応天門にも設置されていたので、けがれを払うべく参拝してきました。
茅の輪の向こう、大極殿の前にテントが立ち並んでいますね。
境内からは茅の輪ごしに神宮道の大鳥居を望みます。
平日の朝早くに到着したので、ゆっくり参拝することができました。
この日、境内では平安神宮で初めてという古本まつりが行われていて、テントは古書店のものでした。
コロナ禍で古本まつりも軒並み中止が続いていたので、待ちわびていたファンも多いのではないでしょうか。
大阪を中心に、京都や滋賀、静岡、岡山など、全国各地から古書店が集結していたようです。
青空の下、朱塗りの回廊と白や紅白のテントが絶妙に調和している気がします。
京都の祭事や伝統行事、イベントも少しずつ再開できるようになることを祈るばかりです。
夏の陽射しを感じる日で、手水舎にいる「白虎(びゃっこ)」と「蒼龍(そうりゅう)」もなんだか暑そう。
茅の輪をくぐって、炎天下を耐えてほしいものです。
京都の四神のなかで、平安京の西を守ったとされる「白虎」の後方には「白虎楼」があります。
同じく、平安京の東を守ったとされる「蒼龍」は、国の重要文化財である「蒼龍楼」の近くに鎮座しています。
蒼龍楼は、白虎楼とともに、平安京の朝堂院(ちょうどういん)の様式を模したものだとか。
大極殿の東にある蒼龍楼と西にある白虎楼は、長い歩廊でつながっています。
新型コロナウイルスが終息し、再び「白虎」と「蒼龍」の手水舎に水が戻ってきますように。
平安神宮を参拝したあとは、歩いて5分ほどの路地にある「とよ寿司」へ。
ランチタイムに「中おち丼」や「海鮮丼」がリーズナブルにいただける、知る人ぞ知るお店です。
なかでも数量限定の「中おち丼」は、お店の「史上最高傑作」という逸品。
京都中央市場で仕入れたという、新鮮なマグロの中落ちがぜいたくにのっています。
お吸い物と小鉢がついて1000円はお値打ちですよね!
いろいろな魚介を味わえる「海鮮丼」1500円と迷ったのですが、「中おち丼」にして大正解でした。
あとから知ったのですが、マグロの赤身には夏バテ効果もあるのだとか。
夏越の祓に欠かせない「水無月(みなづき)」は食べていませんが、マグロの赤身で乗り切りたいと思います。
「とよ寿司」へは、開店直後に訪れることをおすすめします。
路地の奥にあるので見つけにくいですが、岡崎道沿いにこの案内板が出ていますよ。
平安神宮のある岡崎エリアは、動物園や美術館、コンサートホールなどが充実しているカルチャースポット。
永観堂や南禅寺、真如堂、くろ谷 金戒光明寺、岡崎神社など、徒歩圏内に社寺が点在しています。
「とよ寿司」のように隠れ家のようなお店もたくさんあるので、世の中が落ち着いたら散策してみてくださいね。
■平安神宮(へいあんじんぐう)
京都市左京区岡崎西天王町
市バス停岡崎公園 美術館 平安神宮前下車、北へ徒歩5分
または、市バス停岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前下車、北へ徒歩5分
※「古本まつり」は終了しています。
■とよ寿司(とよずし)
京都市左京区岡崎南御所町44-5
市バス停岡崎道から徒歩5分
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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