ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 石川 2020年05月29日
加賀藩主前田家の重臣家「加賀八家(はっか)」の1つ、本多家に伝わる品々を集めた「加賀本多家の名品展」が、金沢市出羽町の加賀本多博物館で開かれている。加賀百万石を支えた名家の歴史や文化がうかがえる。6月15日まで。
同館の春季特別展として開かれ、甲冑(かっちゅう)や刀剣、調度品など約80点を展示。室町時代後期の鎧(よろい)で初代本多政重が父正信から譲り受けたと伝えられる「色々威腹巻(いろいろおどしはらまき)」や、政重が関ケ原の戦いに宇喜多秀家の武将として出陣した際のものとされる「色々威二枚胴具足(にまいどうぐそく)」、九代本多政和に輿(こし)入れした加賀藩十二代藩主前田斉広(なりなが)の七女寿々(すず)姫の調度品で、蒔絵(まきえ)をふんだんに使った「稲妻菱文金蒔絵重」など名品がそろう。
本多政光館長は「本多家伝来の品を一堂にそろえたのは初めて。展示品を通して当時の歴史や金沢に息づいた文化に触れてもらえれば」と話している。
開館は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。会期中無休。入館料は一般400円、大学生300円、高校生以下無料。(問)加賀本多博物館076(261)0500
(山本淳一)