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【福井】コメ新品種名「越のリゾット」を販売 リゾットやパエリアに最適

ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 福井  2020年11月11日

11日から販売が始まる新品種米「越のリゾット」=県庁で

11日から販売が始まる新品種米「越のリゾット」=県庁で

 県農業試験場が開発したリゾットやパエリア向きのコメの新品種「越南300号」について、杉本達治知事は10日の知事会見で、商品名を「越(こし)のリゾット」に決めたと発表した。11日から県内JA直売所で300グラム(2合)パックを販売する。価格は税別で400円。

 試験場が2010(平成22)年からコメの需要拡大を目指して調理用に開発を進めた新品種で、今期は1.5トンを生産。来季は5トンを見込んでいる。名称は7月に開いた試食会などで調理師などから案を募って決めた。

 粘りが弱く、煮崩れしにくく、歯応えがあることなどが特徴で、コメを煮込んで作るイタリア料理のリゾットやスペイン料理のパエリアに向いている。主に国内で使われているイタリア産長粒米「カルナローリ」や、国産長粒米「和みリゾット」に比べると、越のリゾットはコシヒカリなどと同じ短粒種で精米しやすく、1000平方メートルあたりの収量がカルナローリの2倍の600キロあるなど利点が多いという。

 杉本知事は会見で「食味検査で、ほかの2品種よりもおいしいとされた。差別化ができ、メリットが大きいと期待している」と述べた。

 県は販売に合わせてレシピ集を作り、販売店で配布する。炊飯器を使って手軽にできるリゾットやカレーピラフ、鍋でつくる本格的なリゾット、パエリアを紹介。県ホームページでもレシピを公開する。14、15日に県産業会館(福井市下六条町)で開かれる「ふくい農林水産まるごとフェスタ」で試食や販売がある。(今井智文)