ジャンル・エリア : 石川 | 神社・仏閣 | 自然 | 花 2021年04月23日
加賀藩祖の前田利家公をまつる金沢市尾山町の尾山神社で、前田家ゆかりの菊桜2本が満開になり、見ごろを迎えている。
神社によると、開花は例年より1週間ほど早く、5月上旬まで楽しめる。菊桜は花弁が多く、一つの花に300枚超が付く。落花までに深紅、薄紅、白へと色が変化するのが特徴。
2本は、かつて兼六園にあった「御所桜」の枝を接ぎ木した菊桜を、同市の池内信彦さん(75)が大切に育て、2003年に神社に寄進した。御所桜は江戸時代後期に京都御所から前田家に下賜されたと伝えられ、1928(昭和3)年に国の天然記念物に指定された。
天候に恵まれた22日には、地元住民が訪れて写真に収めた。
専業主婦の女性(77)は「毎年楽しみにしている。今年も咲いてくれたとうれしくなった」と話した。 (鈴木里奈)