ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 神社・仏閣 | 静岡 2022年11月14日
2018年の台風で損傷した秋葉山本宮秋葉神社(浜松市天竜区)神門の彫刻が修復され、12日、同神社上社で展示会(中日新聞東海本社後援)が始まった。27日まで。
展示は、神門の正面にあった迦陵頻伽(かりょうびんが)、獅子、力人と欄間装飾の計11点。神門とともに江戸時代後期の1831年に立川流の名工・立川冨昌が造ったとされ市文化財に指定されている。
迦陵頻伽は長さ3.9メートルのヒノキの一木造り。上半身が天女、下半身が鳳凰(ほうおう)の姿で、柔らかな曲面で羽衣のひだを表現し、4層構造で羽を立体的に見せるなど精緻に造られている。木目を生かした造形も特徴だ。
神門の修理は来年3月までの予定で、完了後は彫刻も神門に取り付ける。犬塚直孝権禰宜(ごんねぎ)(48)は「間近で見られるのは今だけ。細部まで鑑賞して迫力を感じてほしい」と話している。公開は午前9時から午後3時まで。 (野瀬井寛)