【チェコ】ブルノのミュシャ展
2018年9月24日
「2つの世界 スラヴ叙事詩とポスター」と題された展覧会が、ブルノの見本市会場で開かれています(2018年12月31日まで)。
「スラヴ叙事詩」は2017年に日本でも展示されたことから、見た方も多いかと思いますが、非常に大きな絵です。そのため見本市会場というおよそ似合わない場で展示されることになりました。
もともと「スラヴ叙事詩」はブルノから電車で40分ほどのところにあるモラフスキー・クルムロフ城にありました。城とはいってもなんだか廃墟みたいなところで、そこに打ち捨てられていたのです。この絵がたどった数奇な運命にふさわしく、なんともいえないものを感じました。
それが一転、行事や観光の目玉として巡回するようになりました。しかし、チェコ国内での反応はどうもいまひとつ。インターネットで予約するチケットは時間指定になっているのできっと行列かもしれないと危惧したものの、実際にはガラガラでした。日本人はミュシャを特別視しますが・・・。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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