【ハンガリー】ブダペスト空港3
2024年2月19日
幹線道路から空港につづく道へ曲がったところに、航空公園のようなところがあります。
この空間にマレーヴ・ハンガリー航空の飛行機が展示してあります。1956年、社会主義の時代に創設されたハンガリーの「フラッグ・キャリア」で、日本にもチャーター便として飛んでいた時期がありましたが、残念ながら2010年に破産し、いまはありません。
かつてはこの「フラッグ・キャリア」が世界中の国にあり、空への憧れを競って演出していましたが、1991年にパンアメリカン航空が経営破綻したのに次いで、2001年のアメリカ同時多発テロを機にスイス航空やサベナ・ベルギー航空などが撤退しました。
現在、ハンガリーを拠点とする航空会社はウィズエアーという格安航空会社のみです。飛行機もすっかりバス感覚となり、移動さえできればとくにサービスを求めていない人が増えたいま、そんなものなのかもしれませんが、世界の空が華やいでいた時代が懐かしいです。たとえそれが幻想だったとしても。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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