釧路のソウルフード日記
2015年3月30日
3月12日、1年ぶりに釧路に来ました。あいかわらず空は青空なのに、とてつもなく風は強い。それが釧路のルールとも言いたそうに青空の中の強風にさらされている。平日の昼間なので酒は飲まず、釧路に行くなら一度は寄っていただきたい店「竹老園(ちくろうえん)東家総本店」(釧路市柏木町3-19)に20年ぶりに寄ることにした。
かつて昭和天皇がこの店にお寄りになったとき、あまりにもの美味しさにおかわりをされたということで有名になった店。釧路のソウルフードの一つとも言えそうな蕎麦の特徴は、その店の圧倒的多数が「東家」と名のっている。そしてそのほとんどがクロレラ入りの緑細麺を「東家」の伝統技法として出している。そばの実の中心部分を挽いた更級粉~一番粉を使った細麺につゆは「半生がえし」と呼ばれる「かえし」(砂糖、味醂、醤油を混ぜ合わせたもの)にかつお節でとった「出汁」を合わせたコクのあるもの。
初めて、竹老園で食べるなら、正面玄関左横の庭園を通って入店するお座敷個室で、コースを楽しんでいただきたいと思う。かしわぬき、蕎麦寿司などを含む特製品コース(2780円)が絶対おすすめ。明治7年創業の伝統の味は、北海道の蕎麦を語るに、外すことのできない名店中の名店なのだ。
釧路と言えばだれもが懐かしがる地元の愛すべきソウルフードが「レストラン泉屋」(釧路市末広町2-28)の名物メニュー「スパカツ」だ。アツアツの鉄板の上にスパゲッティとカツ、ミートが超ボリュウムでやってくる。美味であるが、カロリーも凄そうで、毎日食べたら病気になるかもしれん!と思わせる迫力なのだ。昼は竹老園、夜は泉屋で釧路の一日は過ぎていく。なぜか蕎麦もスパゲッティも写真を撮り忘れ、食べてしまっている。つまり、そのくらい美味なのです…。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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