観光とグルメと鉄とものづくりの街
2024年1月25日
かつて松前藩がアイヌ民族との交易拠点として設置したのが始まりといわれる街、北海道室蘭市。1872年の開港から製鉄・製鋼・造船など「ものづくりのマチ」として繁栄しながら、近年では工場夜景の美しさで有名になった街である。
札幌から車で2時間足らずで行ける街だが、今回行くのは4年ぶりだ。ボクの母方の祖父が室蘭出身で、亡くなる数日前に室蘭に帰りたいと言ってたことを思い出す。室蘭といえば室蘭工業大学という1887年に創立された国立大学があり、科学技術者の育成をする大学として知られている。
また、室蘭の地元グルメといえば「室蘭焼きとり」という豚肉とタマネギを使いタレをつけて食べる串焼き、それに「室蘭カレーラーメン」が食ルポの定番料理だ。それに室蘭を代表する観光スポットといえば、独断と偏見で測量山、白鳥大橋、地球岬の必見トリオだ。
測量山は室蘭市を一望できる展望スポットで標高199.6mとやや低めながら、天気の良い日に見渡す街並みは絶景。
1872年に陸地測量兼道路建築長だったアメリカ人ワーフィールドが札幌本道をつくるときにこの山に登って道路計画の見当をつけたということで「見当山」と呼ばれていたが、後に測量山と改められたということだ。
白鳥大橋は平成10年に完成した東日本最大の吊り橋。全長1380mで白鳥が羽根を広げたような優雅さで知られる。夜のライトアップ・イルミネーションが人気だ。
春から夏はクジラやイルカの群れを見ることもある地球岬は約100mの断崖絶壁が連なる景勝地。地球の丸さと雄大な自然が感じられる。
観光スポットを満喫したあとは、地元民が集う中島商店街に立ち寄るのがおすすめ。JR東室蘭駅から徒歩7〜8分で室蘭ならではの焼き鳥屋や居酒屋、飲食店などが並ぶ。人通りが寂しい日でも店の中は満杯ということが日常的にあるので、油断せず室蘭グルメを楽しんでほしい。混んでいるのと店主の迫力に圧倒され、写真撮れずに帰ったのだった。
- 浅井 精一
いつのまにかすっかりオヤジになってしまったことに気がついた昭和34年生まれの男。函館出身で母校の函館西高の大先輩が北島三郎、一年後輩が辻人成(といっても面識は無い)。札幌の大学を卒業後、タウン誌編集や10年以上ホテルマンを経験するなどして、現在は編集プロダクション(株)カルチャーランド(札幌・社員24人)代表。手塚治虫マニアであること、昭和40年代のプロレスファンであることで、ごく一部に有名。
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