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【岐阜】お花見しながら雑草をモリモリ 美濃加茂でヤギさん除草隊が活動開始

金曜日, 4月 14th, 2023
広場のり面で雑草をほおばるヤギたち=美濃加茂市中部台の「さくら広場」で

広場のり面で雑草をほおばるヤギたち=美濃加茂市中部台の「さくら広場」で

 美濃加茂市中部台の「さくら広場」で13日、ヤギさん除草隊が今年の活動を始めた。ぎふ清流里山公園でヤギを飼育する農業法人フルージックが市の委託を受けて実施し、今年で12年目になる。

 初日は2~11歳の計15頭が出勤。大型連休ごろに出産予定のヤギもおり、満開になったヤエザクラの下で雑草をモリモリ食べていた。「ヤギはサクラの葉が好き。下枝の処理もできる」とフルージックの渡辺祥二代表。時々、背伸びをして下枝の葉をほおばる姿が見られた。

 ヤギによる除草は、刈った草を焼却しなくて済むので二酸化炭素(CO2)の削減につながり、ふんは緑地の樹木の肥料になる。人手による作業に比べ、定期的に活動するため緑地を美しく保つことができ、費用も3分の1程度に抑えられるメリットがある。

 活動は市内の公園など6カ所計3.4ヘクタールで11月まで約110日間。出勤日は市のホームページに掲載される予定。 (近藤晶)

【石川】道の駅新名物 ぜんざい登場 千枚田ポケットパーク

金曜日, 4月 14th, 2023
道の駅 千枚田ポケットパークで販売されているぜんざい=輪島市白米町で

道の駅 千枚田ポケットパークで販売されているぜんざい=輪島市白米町で

 輪島市の国名勝白米千枚田の「道の駅 千枚田ポケットパーク」レストハウスで、新しい名物としてぜんざいが販売されている。地元食材を使った優しい味わいが楽しめる。

 商品名は千枚田の「千」にハートマーク2個で濁点を打ち「幸」と続けて「ぜんざい」と読ませる。千の幸せが来るようにとの願いが込められており、2月から販売を始めた。650円(税込み)。

 能登産のもち米や大納言アズキ、塩を使っている。甘さ控えめで、粒の大きいアズキの味が際立つ。餅は紅白で縁起が良い。

 レストハウスを運営する、株式会社千枚田の出口弥祐(やすけ)社長(76)は「春の大型連休には多くの人が千枚田を訪れると思う。海風はまだ冷たいので、ぜんざいで温まってほしい。これから新しいソウルフードにしていきたい」と話した。 (日暮大輔)

米ベセスダ 心にも暖炉の温かみ

金曜日, 4月 14th, 2023

 早朝に目覚めると、何だか足先が冷たい。しぶしぶ起き上がって家のあちこちを調べたら、地下室のセントラルヒーティングが壊れていた。

 セントラルヒーティングはガスで温めた熱を各部屋に循環させる米国では一般的なシステムで、ワシントン近郊のベセスダにあるわが家も年代物の装置が年中動いている。大家のジョージさんが修理業者に連絡してくれたが、業者が旅行中で帰るのは4、5日後になるという。外は氷点下の寒さ。案の定、子どもが風邪をひいてしまった。

 震えながら翌朝を迎えると、ジョージさんがやってきた。両手にはいっぱいの薪。家にある古い暖炉の使い方を教えてくれるという。煙突の通気口を開け、手際良く薪に火をつけると、ぼうっと温かな光が部屋に広がる。「寒い思いをさせて悪かったね」と言い、修理が来るまでの日数分の薪を置いていった。

 米国の住宅は古い物件を直しながら使うので不具合も多いが、ジョージさんはすぐに駆けつけてくれる。「君たち家族には快適に過ごしてほしいんだ」。そう話す大家さんの心遣いを感じ、体の芯まで温かくなった気がした。 (浅井俊典)

北京 怒る気もうせる

木曜日, 4月 13th, 2023

 北京市内の公園でジョギングをしようと荷物を預けるロッカーを探した。見つかったのはスマホでQRコードを読み取ると空いているロッカーのドアが開き、電子マネーで決済できる最新型。日常生活がほぼ電子マネーのみのため硬貨を使うコインロッカーは見当たらない。この変化の早さが中国らしい。

 公園内にはシャワールームもあり、やはりスマホでQRコードを読み取って利用する仕組み。さらにここのロッカーは指紋認証式で、最新技術をどんどん取り入れる姿勢も中国らしい。ところがシャワーを浴びた後、ロッカーを開けようと何度指紋を指定の場所に当てても「認証失敗です」との音声が出るばかり。途方に暮れていたら女性更衣室から「私も前に同じトラブルにあったの」と話しかけられ、彼女がスマホで連絡して係員を呼び出してくれた。

 約30分後、ようやく係員がやって来て、くわえたばこで「この機械、認証がうまくいかないんだよねえ」と言いながら鍵で開けてくれた。トラブルがあっても注意書き一つなく、謝罪すらない当事者意識ゼロの態度も中国らしくて怒る気がうせてしまった。 (新貝憲弘)

【愛知】チンゲンサイが甘いアイスに 安城で2種類販「子どもでも食べやすい味」

木曜日, 4月 13th, 2023
開発したチンゲンサイのアイスクリームを手にする大橋さん

開発したチンゲンサイのアイスクリームを手にする大橋さん

 チンゲンサイを多くの人に楽しんでもらおうと、安城市の農家大橋正樹さん(49)が、素材の味を楽しめるアイスクリームを開発した。市内で販売しており、大橋さんは「多くの人に手にしてもらい、チンゲンサイのおいしさを知ってほしい」と力を込める。 (白名正和)

 味は「プレーン」「ヨーグルト」の2種類。湯がいてピューレにした野菜を素材として使っており、プレーンはチンゲンサイ独特の風味を甘さとともに感じることができる。ヨーグルト味は子どもでも食べやすいさっぱりとした後味が特徴。いずれも90ミリリットル、税込み350円(初回生産分のみ300円)。

 アイスクリームは子どもから大人まで多くの人が楽しめ、保存もしやすいことから、昨年秋ごろから試作を始めた。「素材に使うチンゲンサイの量を変えたり、リンゴやバナナを入れたりして10種類ほど試作した。知人らに食べてもらい、人気のあった2種類を商品化した」

 安城は県内でも主要なチンゲンサイの産地として知られる。アイスクリームを機に、栄養価は高いがなじみが薄く、葉物類では手に取ってもらいづらいチンゲンサイに親しんでほしいと期待する。

 大橋さんは元フレンチのシェフで、これまでも「チンゲンサイのおいしさを少しでも知ってもらいたい」と、素材を生かしたキムチや和風だしスープ、ギョーザなどを開発してきた。「今後も、素材の味を楽しめる商品開発に取り組む」と、現在はウインナーの商品化に挑んでいる。

 アイスクリームは福釜町のJAあいち中央「でんまぁと安城西部」、東栄町の「でんまぁと安城北部」で販売している。赤松町の「道の駅デンパーク安城」などでも販売を予定する。

大橋さんが育てたチンゲンサイや、開発したギョーザ=いずれも安城市福釜町で

大橋さんが育てたチンゲンサイや、開発したギョーザ=いずれも安城市福釜町で

【岐阜】飛騨地域でレモンリキュール誕生 春の高山祭で先行販売

木曜日, 4月 13th, 2023
高山初のクラフトリキュールをPRする製造スタッフたち=高山市桜町で

高山初のクラフトリキュールをPRする製造スタッフたち=高山市桜町で

 果物などを使った地酒を製造する製造所「飛騨クラフト」(高山市桜町)が28日、レモンをふんだんに使ったリキュール「飛騨クラフト リモンチェッロ」を発売する。高山市本町の酒店「儀助」では、春の高山祭に合わせて14、15日に、同リキュールのソーダ割りを先行販売する。

 屋根修理などを手掛ける「森瓦店」(同市千島町)が、飛騨地域の新たな特産品を作ろうと昨年に製造所を開設し、試行錯誤を繰り返してきた。

 第1号の商品は、飛騨の湧き水と、広島県産などのレモンをふんだんに活用した手作りの地酒。アルコール度数は30%で、500ミリリットル(税込み4980円)と、180ミリリットル(同1980円)の2サイズのボトルを発売する。レモンの苦みを抑える独自の加工方法で、まろやかですっきりとした味わいを実現させたという。

 同社の製造責任者、山下絢さん(26)は「『おいしい』と納得できる味に仕上がった。たくさんの方々に愛飲してもらいたい」とPRしている。同市内では高山酒類卸や白啓酒店などで購入できるという。(問)森瓦店=0577(33)0018

 (八重樫智)

【三重】全国に5本、コノハナザクラが満開 いなべ市の天然記念物

木曜日, 4月 13th, 2023
満開を迎えたコノハナザクラ

満開を迎えたコノハナザクラ

 全国で5本しか確認されていない、いなべ市指定の天然記念物「コノハナザクラ」が、同市員弁町板東新田の水谷重昭さん(85)宅の庭で満開を迎えた。一輪が40~50枚の花びらからなるのが特徴で、ふんわりとボリュームある薄ピンク色の花が咲き誇っている。今週末まで楽しめそう。

 コノハナザクラはヤマザクラが自然の中で変異した品種。八重咲きで、めしべが2~4個ある花が半数以上を占める。野生種が生えるのは国内でいなべ市以外では、東員町に2本、京都府亀岡市と津市に1本ずつあるだけで、ソメイヨシノより1週間遅く開花するという。

 水谷さんは「実を育てても普通のヤマザクラに先祖返りする。貴重だから枯らさないように手入れしてきた」と話す。推定樹齢は170年ほど。1959年の伊勢湾台風で枝が折れたが、現在は庭いっぱいに枝が伸びている。

数十枚の花びらをつけたコノハナザクラの花=いずれもいなべ市員弁町坂東新田で

数十枚の花びらをつけたコノハナザクラの花=いずれもいなべ市員弁町坂東新田で

 花は一部で散り始めており、水谷さんは「花びらが多いから、花吹雪とともに庭がサクラのじゅうたんになるのが、また美しいんだ」と目を細めた。観賞に訪れる人を歓迎しているという。(篠崎美香)

ソウル 意外な日本への称賛

木曜日, 4月 13th, 2023

 韓国でサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会を見て意外だったのは、日本代表に対する韓国人の肯定的な反応だ。私が記憶する2002年の日韓W杯の時とは違っていた。

 20年前は日本の対戦相手を応援し、日本の失点を喜ぶ人が目についた。留学生だった私がそんな場面に出くわすと、周囲の友人が気を使って「日本も頑張れ!」とフォローしようとしたのを覚えている。

 今回、もし両国が勝ち進んで日韓戦が実現していたら、「日本への対抗心に火が付き、決勝以上の大騒ぎになっただろう」との推測はおおむね一致する。それでも一連のテレビ中継の解説は日本側に好意的だったし、強豪国を次々に下した日本の実力を素直に称賛する声が多い。20代の若者と話すと、「同じ東アジアの代表として誇らしい」との意識すらある。政治面で日本への反感がなくはないが、「サッカーとは分離して考える」という声もあった。

 かつて韓国人の過剰な日本敵視に反感を抱いた日本人は少なくなかった。それだけに、今の日韓の若い世代はより良い形で付き合っていけるのではないかと感じる。 (木下大資)

【滋賀】色鮮やか花桃が見頃 竜王・善光寺川の左岸

水曜日, 4月 12th, 2023
見頃を迎えた花桃やこいのぼりを見ながら歓談する人たち=竜王町山面で

見頃を迎えた花桃やこいのぼりを見ながら歓談する人たち=竜王町山面で

 竜王町の西部を流れる善光寺川の左岸で、花桃が見頃を迎えた。川の美化に取り組む住民グループ竜王清流会の事務局によると、20日ごろまで楽しめそう。

 竜王ライオンズクラブを中心に2010年から植樹を始め、150本余りが並ぶ。毎年この時期に赤や白、ピンクの花を咲かせ、1本で複数の色の花をつける木もある。

 清流会が下草刈りや施肥などの世話を続け、ソメイヨシノが散った後の花見の名所となった。今年は川の上に初めて、来月5日までこいのぼりを泳がせる。

 好天の10日は、散策を楽しむ人や入学式の後に記念写真を撮りに来た家族も。甲賀市水口町下山の女性(74)は「毎年、川沿いの国道から眺めていた。美しいので友人5人を誘って来た。来年は弁当を持って来ます」と笑顔を見せた。(松瀬晴行)

【石川】幻想の庭 闇夜に映え 和倉・青林寺ライトアップ

水曜日, 4月 12th, 2023
ライトアップされた御便殿の庭=七尾市和倉町で

ライトアップされた御便殿の庭=七尾市和倉町で

 七尾市和倉町の青林寺は9月までの第1、第3土曜の夜、寺の御便殿(ごべんでん)の庭をライトアップし、和倉温泉の宿泊者に公開している。初回の今月1日はカップルや家族連れら5組15人が、幻想的な光の世界を体験した。(大野沙羅)

9月まで第1・3土曜 温泉客に公開

 御便殿は、大正天皇が和倉を訪問した際の休憩所として建てられ、2017年に国登録有形文化財に登録された。交流サイト(SNS)へ投稿されたことを機に窓越しに見える庭が写真映えすると人気を集めるようになった。

 浜田晃瑞(こうずい)住職の御便殿の解説が終わり、室内を真っ暗に。音楽が流れ始めた瞬間、庭のマツやのとキリシマツツジがスポットライトで赤や緑などの色に照らされると、「わあ」と歓声が上がった。1組1分ずつ撮影の時間もあり、訪れた人はガラス張りの机に庭の風景を反射させて一体に見える写真を収めていた。

 福井県から家族で訪れた会社員(26)は「SNSで知ったが、本当にすごくきれいだった。住職さんの話も味があって良かった」と話した。

 午後8時からで、料金は1000円(税込み)。定員は28人で、予約は当日午後4時まで。15日は花火で休む。(問)和倉温泉観光協会0767(62)1555