チェコのガソリン
2008年8月 4日
日本ではガソリンの値上げがつづき、この8月にはレギュラーガソリンの小売価格(全国平均)が1リットル180円台後半まで上昇するとの見込みだともいわれています。10年前は90円前後だったことからすると、倍以上の値上がったことになります。いったいどうなっていくのでしょうか。
ガソリンの値段はチェコでも上がってきています。もともと日本に比べて高く、リッター200円程度でしたが、さらに上がっているのです。プラハ郊外のガソリンスタンドでは「スペシャル91」(レギュラーに相当)が31.8コロナ、「ナチュラル95」(ハイオクに相当)が31.9コロナ、「ディーゼル」が34.7コロナでした。
現在、チェココロナが非常に強く、1コロナ7.5円までなっています。その計算でいくと、レギュラーが238.5円、ハイオクが239.3円、ディーゼルが260.3円に相当します。日本に比べても、かなり高額です。
日本では「ディーゼル」がいちばん安いですが、チェコでは逆に「ディーゼル」がいちばん高いです。それでもヨーロッパ全体で見るとディーゼル車が新車販売の半分近くを占めています。
人気の秘密は「燃費がよいこと」、「二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく、環境に優しいこと」、「エンジンが頑丈なこと」。30年くらい前の古いクルマも現役で走っているチェコでも人気の主役はディーゼル車です。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。