狸谷山不動院へ(前編)
2021年5月21日
京都からこんにちは。賀茂ナス子です。
今年は桜の開花も早かったですが、梅雨入りも京都や関西は観測史上最速だとか。
連日の雨で、新型コロナウイルスも洗い流してほしいものです。
先日、哲学の道から一乗寺の狸谷山不動院まで歩きました。
「タヌキダニのお不動さん」ともよばれる、真言宗修験道大本山の寺院。
門前でさまざまな"タヌキ"が出迎えてくれるとか。
新緑が美しい季節ですが、雨予報の早朝ということもあってか、哲学の道にも人影はほとんどありませんでした。
道沿いのお店も、臨時休業中のところが多いようですね。
狸谷山不動院に向かう道中にも、民家やお店の前で信楽焼のタヌキに出合います。
屋根の上に、魔除けの神様「鍾馗(しょうき)さん」然としたタヌキさんもいますね。
お店の前にいるのは、招き猫ならぬ招き狸でしょうか。
白川通りに入り、京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)の前を通ります。
京都芸術大学の前には「滅苦寺(めつくじ)跡」の石標も。
滅苦寺は奈良時代ごろからあり、平安時代中期には廃寺となったと伝わる古代寺院だとか。
歩いてみると、いろいろな発見があるものですね。
道中には名所も点在しています。
曼殊院道と狸谷不動明王道の分岐点にある「一乗寺下り松」。
「八大神社」の境内地で、慶長9年(1604)の宮本武蔵と吉岡一門の決闘で知られています。
狸谷山不動院には武蔵が心の剣を磨いたという武蔵之滝があり、修行の場としても信仰されてきたとか。
「詩仙堂」では、庭園のサツキが見ごろを迎えるころ。
とても美しい季節ですが、緊急事態宣言下で拝観休止中のようです。
詩仙堂は、江戸初期の文人・石川丈山が建てたという山荘跡。
境内一円は史跡に指定されています。
拝観が再開したら訪れたい名所のひとつです。
八大神社は、宮本武蔵が決闘に先がけて参拝したといわれる神社。
境内には御神木として決闘当時の「下り松古木」がまつられ、宮本武蔵像も建っています。
ここまで来ると、狸谷山不動院まであと少しです。
御本殿までは坂道と250段の階段が待ち構えているのですが、それは次回ご紹介したいと思います!
■八大神社(はちだいじんじゃ)
京都市左京区一乗寺松原町1
市バス停一乗寺下り松町から徒歩3分
■詩仙堂(しせんどう)
京都市左京区一乗寺寺門口町27
市バス停一乗寺下り松町から徒歩7分
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。