新春の京都で「うさぎ」を愛でる
2023年1月10日
京都より、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
あっという間に、新年も10日を過ぎてしまいました。
「えべっさん(十日戎)」の福笹を手に歩く人々を見かけるのも、新春の風物詩ですね。
令和5年は「卯(う)年」、うさぎ年。
京都では「岡﨑神社」が「うさぎのお宮さん」として人気を集めています。
卯年の本年は元日より連日、岡﨑神社の前に行列ができているようです。
正式名称は「東天王 岡﨑神社」で、その名のとおり、京都市左京区岡崎東天王町にあります。
境内をはじめ、このあたり一帯は古くから野うさぎの生息地だったといわれているとか。
御祭神は速素盞鳴尊(すさのをのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)。
8人の子宝に恵まれた「三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)」として知られる、夫婦神です。
多産であるうさぎと御祭神の夫婦神にちなみ、岡﨑神社は子授けや安産の神様として信仰されています。
人混みが苦手なナス子は、ひと足早く年末に参拝してきました。
年末でも授与所の前には長い列ができ、人気ぶりがうかがえました。
御本殿の前に鎮座している、狛うさぎ。
境内の提灯や自動販売機にもうさぎさんがいます。
御本殿では「縁結び」と「金運」の招きうさぎが一対となって参拝者を見守っています。
一対のうさぎのシルエットが描かれた、今年の絵馬。
手水舎にいる「子授けうさぎ像」は、月を仰ぎ、体に力を満たした黒御影石のうさぎ。
子授けうさぎ像に水をかけてお腹をさすると、子宝や安産にご利益があるとされています。
子授けうさぎ像のまわりをずらりと囲む、子宝や安産を祈願する絵馬。
もちろん、一対のうさぎの絵が添えられています。
境内では「うさぎみくじお守り」が並べられたスポットも人気です。
岡﨑神社を参拝したら、少し足を延ばして「金色のうさぎの像」も愛でましょう。
岡﨑神社から東北へ歩いて15分ほど、哲学の道エリアにある「霊鑑寺門跡」です。
霊鑑寺門跡は特別公開のとき以外は完全に閉鎖されていますが、
山門入口の向かって左側の脇にある「妙見堂」は、外から堂内を拝観することができます。
堂内に安置されているのが、「洛陽十二支妙見」の「卯」の妙見さま。
十二支の「卯(東)」に位置していることから、「卯年の守護神」として信仰されています。
妙見堂の中に入ることはできませんが、格子戸の間から中をのぞくことができますよ。
隙間から、そーっと。
どっしりとした、金色のうさぎの像!
なんだか、秘宝をひとり占めしている感じがしてドキドキします。
本年も「一見さん大歓迎!! 京都」ブログをよろしくお願いいたします。
■東天王岡﨑神社(ひがしてんのう おかざきじんじゃ)
京都市左京区岡崎東天王町51
市バス停 岡崎神社前 下車、すぐ
■霊鑑寺門跡(れいかんじもんぜき)
京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町12
市バス停 錦林車庫前 下車、徒歩5分
※霊鑑寺は特別公開時を除いて拝観不可です(妙見堂は外から堂内を拝観できます)。
- 賀茂 ナス子
京都生まれ、京都育ち。
中学は吹奏楽部、高校は茶道部に所属、そして大学時代はアメフト部のマネージャーを経験。
やりたいことは何でもやってみるのがモットーだ。
念願だった京都の編集プロダクションに入社し、京都のフリーマガジン[news]や京都に関する旅行誌などの編集・ライターを担当している。
友達に舞妓さんがいるのがちょっとした自慢。
愛犬は柴犬。二条城のまわりを散歩するのが日課だ。
好物は京都[第一旭]のラーメン。
おやつは[出町ふたば]の豆もち。
最近名古屋がわりと近いことを知った。
京都はうす味の料理が多いので、みそカツをはじめて食べたときごはんを3杯食べた経験を持つ。
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