東伊豆アートの旅(静岡県伊東市、熱海市)
2023年10月31日
ぼちぼち暑さも和らいできた9月の終わり、中伊豆から西伊豆のジオパークスポットをめぐり、東伊豆へ。東伊豆の目的はアート旅。東伊豆のジオスポットも立ち寄ったが、ゆっくりのんびりアート観賞もよい。
最初に寄ったのは「川奈ステンドグラス美術館」。伊東の温泉街からは少し離れた海辺にほど近いところにある。
館内には、英国から譲り受けた1800年代を中心とするステンドグラスがここかしこに飾られているほか、アンティークやランプなど館内装飾も見ごたえがある。2つある教会ではオルゴールとパイプオルガンの演奏もあり、穏やかな休日を過ごすにはふさわしい。
館外には気持ちいい風が吹き、空と海、遠くに見える島の風景はまさにリゾート気分に浸れる。
次に寄ったのは伊豆高原にある「池田20世紀美術館」。人間をテーマにした20世紀の絵画、彫刻作品が展示されている。ルノアール、ピカソ、ウォーホル、ミロ、ダリなどその作品群の充実には驚いた。個人的には、アンディ・ウォーホルの代表作であるマリリン・モンローに会えたことが何よりの思い出に。
近辺には、伊豆半島ジオパークの代表的ジオスポットがある。自然が創り出した城ケ崎海岸、大室山の絶景と人間が創り出したアート作品の対比が面白いなと思いながら。
東伊豆アートの旅、最後は、熱海のMOA美術館へ。小高い所にある美術館は、その斜面の立地を生かした建築空間自体も面白い。
館内からは、絵画のように切り取られた窓枠から熱海のまちと海が眺められる。
東洋美術を中心とする展示作品も充実しており、何よりも驚いたのが、作品を仕切るガラスが反射しない。言われなければ頭をぶつけてしまうほどの透明度。それだけ作品を素のままに大切に見せたいという思いが伝わってくる。
駐車場から眺める熱海城。そして再び、車に乗り、隣町の箱根のミュージアムに向かった。
- 田中三文(たなか みつふみ)
愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。
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