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植樹から100年のおじいちゃん、大和の大いちょう(愛知県豊川市)

2023年12月25日

 愛知県豊川市の植樹から100年の老樹が毎年人々を魅了する。紅葉のシーズンが終わりかけたころ、このおじいちゃん老樹の大和の大いちょうは見ごろを迎える。まだかまだかと思わせて、見ごろになるとあっという間に葉を落としていく。そんな1か月の移り変わりを見届けた。

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【11月23日:色づき始め】
 ぼちぼち色づいてきたかと気にかけていると、インスタグラムで誰かが色づき具合を教えてくれる。今や最も信頼できる観光情報。そんな便りを見ながら、とりあえず出かけてみた。家からここまでは車で30分。遠くもなく近くもなく、そんな距離感が気軽なドライブへと誘い出す。インスタで見た通り、まだ色づき始めで大半は緑。けど、この緑の大木が1本立っている姿だけでも見る価値はある。

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【12月1日:ほぼ見ごろ】
 あれから1週間。この1週間でかなり色づいた。桜のように何分咲きというような表現がないが、「ほぼ見ごろ」という表現が相応しい。見ごろと言い切ってもいいが、いや、この大和の大いちょうは、まだまだこんなもんじゃない。

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【12月3日:見ごろ】
 今年は最高の見ごろのタイミングで見たいと思っていた。奥三河へ出かけた帰り道にも立ち寄った。見ごろなんだろう。見物客はかなり多い。そんな人々を眺めながらふと目を横にやると、山の麓に虹がかかっていた。黄色と七色のコラボレーションが美しい。

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【12月10日:超見ごろ】
 超見ごろの判断は、人それぞれに違うだろう。僕的には、このくらいの感じが超見ごろ。力強く葉を携え、少しずつ落ちていく葉っぱが黄色いじゅうたんを作り始めている。この上下の組合せが僕的な超見ごろだ。

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【12月12日:散り始め】
 雨の天気予報を見ていた。この雨でかなり散ってしまうだろうと思っていた。雨上がりの平日朝、仕事前に様子を見に行った。これが今年の見ごろとしては最後だろうなと。水たまりにリフレクションする姿、雨で落とされた葉っぱが敷き轢かれた風景が美しい。1週間前に虹を見た山の麓に雲がかかっていた。いろいろな風景とのコラボを見せてくれる大いちょう。

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【12月23日:落葉】
 色づき始めてから約1か月。ほぼ落葉していた。今年も1か月楽しませてくれた。台風で枯れてしまいそうになったり、今年も大雨で枝が折れてしまった。けれども、美しい姿を見せてくれた。ただただ、ありがとう。

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【12月24日:ラスト】
 「ライトアップは落葉後まで」と告知されていた。最終日は、クリスマスイブ。夕暮れからその姿を見に行った。聖母の夜、おじいちゃん大いちょうを見守っていたのは僕だけだった。枯れ木の姿も美しいのに。

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 気が付いたら7回通っていた。何が僕を魅了するのだろう。100歳を超えるおじいちゃんっていうのが一番心をとらえているのだと思う。毎年、毎年、同じように葉を携え、人々を魅了し、そして、はかなくも散り、黄色いじゅうたんを轢いて去っていく。そして、また来年11月終わりになると美しい姿を見せてくれるのだろう。おじいちゃん、また、来年、お会いしましょう。

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取材担当プロフィール

田中三文(たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi