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東海道五十七次47番目の宿、関宿を歩く(三重県亀山市)

2024年2月 6日

 東海道は、歌川広重の浮世絵が五十三次として描かれていることから、五十三次として知られることが多いが、実際には大坂までの五十七次だったことが明らかになっている。その東海道五十七次、江戸時代からの建物の風景が残される関のまちを歩いた。

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 関宿は江戸から数えて47番目の宿場町。名古屋からJR関西本線の関駅までは途中乗り換えで約1時間15分。冬ののんびりした風景を眺めながら関駅に着いた。駅舎は白壁の古い蔵風の建物で、街道めぐりの旅情を誘う。

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 関駅を降りると隣には道の駅関宿があり、ご当地料理の味噌焼きうどんで腹ごしらえ。道の駅から街道筋までは徒歩5分程度で着いた。東海地方では、旧東海道の町並みが残されたところとしては名古屋の有松があるが、ここまで江戸時代の面影を残す町並みはない。

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 約200軒もの町屋が約1.8kmにわたって残された風景は圧巻だ。まさに時代を遡ったタイムスリップ感が味わえる。東海道の宿場町として知られるが、西には大和街道、東には伊勢別街道という街道へと分岐した地点であったため、いわば街道のハブ拠点として賑わいが生まれた。

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 この貴重な街道筋は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、電柱のない空が大きく見える街道の風景は、当時そのままなのだろう。

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 おそらく地元の人以外は車の通行は許可されておらず、歩行者天国的な気分でのんびり歩くことができる。町屋の黒い瓦屋根が連なる風景は懐かしく、浮世絵に描かれているそのままの姿を見ることができる。

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 昔から代々伝わる店も現役の店が多く、江戸の旅人も立ち寄ったのだろうと想像する。看板も昔ながらのものが多く、それらを見てまわるだけでも面白い。

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 銀行や郵便局も町並みの景観に合わせた造りになっており、町の雰囲気を守っている。

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 また、町屋を活用した新しい店などもここかしこにあり、それらのマッチングも面白い。

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 端から端まで往復で1時間くらい歩いただろうか。すっかり江戸の旅人気分になっている自分がいた。400年の時を経ても当時の感覚が味わえる。ノスタルジックな町並みというよりも400年そのままの姿を残した現役の町並み。古い町並み歩き好きにはお勧めだ。

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取材担当プロフィール

田中三文(たなか みつふみ)

愛知県豊橋市生まれ。
出版社、シンクタンク勤務を経て、現在は一般社団法人ほの国東三河観光ビューローのマーケティングディレクター。旅人総研代表。愛知大学地域政策学部非常勤講師(観光まちづくり論)。
東海地方を中心に、地域を盛り上げる観光事業や集客計画など、手がけてきたプロジェクトは数知れず。生まれ育った愛知県東三河に腰を据え、地元活性のために奔走する。また、旅人総研代表として、講演やフォトラベライター(旅するカメラマンライター)などの個人活動も実施。旅と写真とロックを愛する仕事人で、公私ともに、さすらいの旅人として各地を巡っている。

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ぶらっ人編集部 @buratto_tabi