富士展望の山より
2013年4月 1日
日本人はとにかく富士山が大好きです。新幹線や高速道路、そして飛行機から富士山が見えると思わずテンションが上がります。山歩きをしていても富士山が見えるとなんか得した気になりますね。
さて、富士山が見える山は全国にかなりの数がありますが、富士展望の山の代表格に愛鷹連峰と三ツ峠山があります。
まず愛鷹連峰です。富士山の南に位置する山塊で9つのピークがありますが、今回は標高1504mの最高峰・越前岳を目指しました。
スタート地点となる須山の山神社前を出発。苔むした大木が風情があります。
少し登ると小屋があります。無人で「ご自由にお使いください」となってました。
更に進むと尾根筋にでますがまだ眺望はありません。
やがて、展望台が・・・しかし、霧で真っ白・・・
昭和の始め頃、写真家・岡田紅陽が富士山を撮影した場所です。そのときの写真は五十銭紙幣の図案に採用されたそうです。
山頂が見えてきました。まずは愛嬌たっぷりのお顔のお地蔵さんにご挨拶。
山頂です。やっぱり何も見えません。
そそくさと下山開始しました。今度は十里木方面に下ります。
すると正面に富士山の頭がチラリと・・・
すぐに厚い雲で隠れてしましました・・・
翌日は、山梨の三ツ峠に向かいました。
山梨では富士展望の一番人気の山です。
三ツ峠という名の山はなく、3つのピーク(開運山、御巣鷹山、木無山)の総称です。登山口は最短の三ツ峠登山口。天気予報では朝から晴マークがついていたのですが、、、このありさまです。
未舗装の林道を延々と登ります。標高が上がるにつれ視界もどんどん悪くなり気が滅入ってきます・・・
まだ残雪がありました。雪解け後は道がぬかるんでたいへんなことになります。
購入ばかりの下ろしたての登山靴が・・・
山頂直下の山小屋です。週末でしたが、この天候でガラガラでした。
開運山(1785m)の山頂です。やはり何も見えません。
カメラの三脚を構えて天候の回復を待ち続ける人も・・・カメラマンは忍の一字ですね。
一瞬でしたがガスが切れました。ほんの数秒・・・
雲海のような風景でこれはこれで風情があります(?)
その後、ドロドロの登山道をとぼとぼ下っていきました・・・
途中、美しい姿のキジに出逢いました。まあ、いいこともあるな・・・次は晴れるかな?!
取材日:2013年3月29日、30日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。