シリーズ・100名山を歩く!「甲武信ヶ岳」
2013年5月10日
甲武信ヶ岳(標高2475m)は「こぶしがたけ」と読みます。
「甲州(山梨)」「武州(埼玉)」「信州(長野)」の頭文字を一文字ずつとった名で、つまり三国に跨る山ということ。
また、山の形が「拳(こぶし)の如く見える」より転じたとも言われます。
とにかくゴツい名前です。大きく深い山なのか、それとも険しい山なのか・・・
まだ雪が残る5月上旬に歩きました。
甲武信ヶ岳というと千曲川源流でも知られます。千曲川は新潟県に入ると信濃川に名を変える日本最長の川です。
毛木平の登山口よりしばらく沢に沿って歩いていきます。
途中にナメ滝という滝があります。滑らかのナメのようです。
だんだん川幅が狭くなり、やがてチョロチョロと流れる小川になります。
で、ここが源流・・・日本一の川の源流だと思うと感慨深いものがあります。雪に覆われてよく分かりませんが・・・
源流を超えると急登になっていきます。最後のガレ場を超えると、
山頂です!
しかし、ご立派な標識です。「日本百名山甲武信岳」と記されてますが、ここまで迫力のあるものはなかなかお目にかかれません・・・
甲武信ヶ岳の山頂からはたくさんの百名山が見えますが、ご近所は金峰山(右)です。その左の真ん中にそびえるのは300名山の国師ヶ岳。
甲武信・・・国師・・・金峰・・・そして、瑞牆山へと続く壮大な縦走路が一望できます。
日本人は古来より、山には神が棲む、または山が神そのもの・・・と、山を崇めてきました。
「今日も無事に山に登らせていただきありがとうございます!」
山の神さまにお礼をいいつつ、「こぶし」の名に相応しい山頂を後にするのでした。
取材日:2013年5月9日
※文章、写真、所在地などは取材時のものです。あらかじめご了承ください。
また、山の状況も取材時のものですので、お出かけの際にはご注意ください。
- 岳(たけし)
昭和38年、名古屋市生まれ。40代半ばから本格的に山歩きを始める。
20代の頃より今の方が体力も気力もある!と言い切り、旅行会社に勤務しながら、仕事で、プライベートで、
里山から3000m級の山々を軽やかに(?)駆け巡る日々を送る。
モットーは、「やる気と勇気と根気があれば、不可能はない!」
ちなみに、岳はれっきとした本名。