【スロヴァキア】「ぶどう園の一日」でワインを試飲
2011年9月12日
9月10日、ぶどう園の一日という催しが、ブラチスラヴァからトルナヴァまでの広範囲に点在する合わせて27カ所で開かれました。いずれもワイン醸造所のブドウ畑で、低い山が連なる小カルパチア山脈の麓に位置しています。ワインの産地の中心であるモドラの街を訪ねてみました。
モドラはブラチスラヴァからバスで1時間のところに位置します。モドラ周辺では6カ所の醸造所がブドウ畑での試飲会を開いていました。このうちの4カ所を回ることができました。
一面に広がるブドウ畑の前で、それぞれ趣向を凝らした試飲をしています。興味深かったのが、試飲の後、仕込みに使ったブドウの味見をしたことです。ブドウの味や風味が、ワインに密接かつ複雑に絡んでいることがよくわかりました。
ブドウ畑は隣接しているのに、ワインの味は醸造所によってずいぶんちがいます。それもまた試飲の楽しみです。パプリカをふんだんに使った肉の煮込み料理であるグヤーシュをコトコト煮ているところもあり、訪れた人たちはのんびりぶどう園の一日を楽しんでいました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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