【スロヴァキア】世界遺産の街バルデヨフ 2 広場の旧市庁舎
2012年12月17日
ヨーロッパの街には文法のようなものがあります。教会のある広場を中心に成り立つ街がほとんどだから、それを文法と呼んでも差し支えはないでしょう。
バルデヨフもこの文法に則っています。旧市庁舎が広場のほぼ中央にあるのが、文法とはちがいます。旧市庁舎はいまからおよそ500年前、1505年に建てられました。完成時期のちがいにより、一階部分はゴシック建築、二階部分はルネサンス建築になっています。
旧市庁舎は現在博物館として一般公開されています。二階部分は当時の議会だった場所で、どのように議会がおこなわれたかを知ることができます。教会は木彫りの祭壇が見応えがあります。塔に登ることができ、バルデヨフの街を一望にすることができます。
世界遺産だからと期待して日本からわざわざ行くと、ちょっと肩すかしを食らうかもしれません。しかし、こうした街だからこそ、ただ通り過ぎるのではなく、1泊、できれば2泊と滞在したほうが、楽しめるはずです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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